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2021年度大会テーマ:「混迷の世界と経済学」

 

 2008年の世界金融危機からすでに10年以上が経過したが、世界は未だにその痛手から完全には立ち直っていない。逆に経済の危機は政治の危機を引き起こし、アメリカのトランプ大統領の誕生、イギリスのブレグジットなどこれまでの常識では考えられないことが生じている。さらに、2020年から生じた新型コロナウイルスの世界的流行によって、世界の混乱は一層深まった。

 世界金融危機は、米国中心の新自由主義と金融主導のグローバリゼーションの時代を終わらせた。金融危機後には、国際的な資本移動も貿易も以前ほど大きな役割を持たなくなった。けれども、それに代わる新しい資本主義がまだ生まれていないし、1930年代のケインズ経済学に相当する新しい経済学と経済政策も存在しない。

 世界の政治経済の大変動に対して、経済学がどのように応えるのかが問われている。そこで、2021年度の大会では、「混迷の世界と経済学」をテーマとし、これからの政治・経済と経済学を考えていきたい。

【年次大会】

2022年3月25日(金)−27日(日)

今回は新型コロナウイルスの蔓延のため、オンライン(Zoom)で開催します。

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